こんにちは。スプリングノートのマスター、大塚です。
歓送迎会を企画するとき、会場や料理と同じくらい迷いやすいのが「費用を誰が負担するのか」という問題です。
会社が全額出すケースもあれば、参加者から会費を集めるケース、会社から補助を出して残りを参加者で分けるケースもあります。また、「歓迎される人や送別される人からも会費をもらうのか」「上司だけ多く払うべきなのか」といった疑問も出てきます。
結論からいうと、歓送迎会の費用負担に全国共通の決まりはありません。まず会社の規定や職場の慣習を確認し、そのうえで主役に過度な負担を求めず、参加者にも分かりやすいルールを事前に決めることが大切です。
この記事では、会社・参加者・歓迎される人・送別される人それぞれの費用負担について、幹事が判断しやすい形で整理します。
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- 歓送迎会の費用を誰が負担するのが一般的か
- 会社負担・参加者負担・会社補助の違い
- 歓迎される人や送別される人の会費をどうするか
- 幹事が会費を決めるときに確認したいポイント
費用負担に決まった正解はない

歓送迎会の費用負担は、会社によってかなり異なります。「会社が払うもの」「参加者が割り勘するもの」と一律には決められません。
主な負担方法を整理すると、次のようになります。
| 費用負担の方法 | 内容 | 向いているケース |
|---|---|---|
| 会社が全額負担 | 飲食費や会場費を会社が支払う | 福利厚生や社内行事として実施する場合 |
| 会社補助+参加者負担 | 会社が一定額を補助し、残額を会費で集める | 参加者の負担を抑えたい場合 |
| 参加者が全額負担 | 参加者から会費を集める | 任意参加の親睦会など |
| 参加者で負担し主役を無料にする | 歓迎・送別される人の分を他の参加者で負担する | 主役へのねぎらいや歓迎の意味を重視する場合 |
| 役職などで会費に差をつける | 上司や管理職がやや多く負担する | 職場にその慣習がある場合 |
このうち、どれが一番正しいというものではありません。
大切なのは、これまでの社内ルールとの整合性があり、参加者が納得できることです。
たとえば前回まで会社から補助が出ていたのに、今回だけ説明なく全額自己負担にすると、不公平感が生まれることがあります。反対に、これまで参加者負担だった会を「会社行事だから会社が払うはず」と幹事だけで判断することもできません。
最初に総務や上司、過去の幹事などに確認できるのであれば、以前どのような負担方法だったかを確認しておくとスムーズです。
会場を探し始める前に「一人いくらまで使えるのか」と「会社補助があるのか」を確認しておくと、後から予算を組み直す手間を減らせます。
会社が費用を負担するケース
会社主催の歓送迎会では、会社側が費用の全部または一部を負担することがあります。
ただし、会社が主催しているからといって、必ず全額会社負担になるわけではありません。
会社が全額負担する場合
会社が福利厚生や社内行事の一環として歓送迎会を行う場合、参加者から会費を集めず、会社が費用を負担するケースがあります。
この場合でも、幹事が自由に予算を決めてよいとは限りません。
事前に、
- 一人あたりの予算上限
- 飲食費以外に会場費を含められるか
- プレゼント代を含められるか
- 二次会まで対象になるか
- 領収書や請求書が必要か
- 社内でどのような承認が必要か
などを確認しておく必要があります。
特に会社の経費として処理する場合は、社内規定や申請手続きがあることも多いため、幹事自身の判断だけで進めないほうが安心です。
会社から補助が出る場合
実務上は、会社が一定額を補助し、残りを参加者が負担する方法も使いやすい形です。
たとえば15人で一人5,000円のプランを利用するとします。
総額は、
15人 × 5,000円 = 75,000円
です。
会社から一人2,000円の補助があるなら、
15人 × 2,000円 = 30,000円
が会社負担になります。
残りは、
75,000円 − 30,000円 = 45,000円
です。
これを15人で均等に負担するなら、一人3,000円になります。
ただし、歓迎される人や送別される人を無料にするなら、その分をほかの参加者で分け直す必要があります。
このように、会社補助がある場合は「一人いくら補助されるか」だけでなく、補助の対象人数や主役分の扱いまで確認することが重要です。
参加者が費用を負担するケース
会社から費用が出ない歓送迎会では、参加者から会費を集めて開催することになります。
この場合、もっとも分かりやすいのは一人あたりの会費を決めて事前に知らせる方法です。
基本は総額から逆算する
会費は「なんとなく4,000円くらい」と決めるより、必要な費用の総額から逆算したほうが安全です。
基本的には、
飲食費+会場費+必要な追加費用+プレゼント等の費用=必要総額
と考えます。
たとえば参加者が12人で、次の費用がかかるとします。
- 飲食費:一人4,500円
- プレゼント:6,000円
- その他必要経費:なし
飲食費は、
12人 × 4,500円 = 54,000円
です。
プレゼントを合わせると、
54,000円 + 6,000円 = 60,000円
になります。
全員で均等に負担するなら一人5,000円です。
ただし主役一人を無料にする場合は、負担するのは11人です。
60,000円 ÷ 11人 = 約5,455円
となるため、実際には会費を5,500円程度に設定する、といった調整が必要になります。
ここで注意したいのは、余裕を持たせすぎて必要以上に会費を高くしないことです。反対に、端数を切り下げすぎると幹事が不足分を自腹で負担することになりかねません。
会費に差をつける方法もある
会社によっては、役職や年代に応じて会費を変えることもあります。
たとえば、
- 管理職:6,000円
- 一般社員:5,000円
- 新入社員:3,000円
- 主役:無料
といった決め方です。
参加歴の浅い人や若手社員の負担を軽くできる一方、会費の差には明確な基準が必要です。
幹事が独断で「この人は給料が高そうだから多め」と決めるのは適切ではありません。以前からの社内慣習がある場合や、上司から明確な申し出がある場合などを除き、基本はシンプルなルールにしたほうがトラブルを防ぎやすいでしょう。
歓迎される人の費用はどうするか
歓迎会では、新入社員や異動してきた人を主役として招くことになります。
この場合、歓迎される人の会費を無料または低めに設定するケースは珍しくありません。
歓迎する側が「これからよろしくお願いします」という意味を込めて招く会であれば、主役から通常通りの会費を集めると、少し違和感が出る場合もあります。
特に入社直後の新入社員に高額な会費を求めると、負担感が大きくなります。
そのため、
- 主役は無料
- 主役だけ半額
- 会社が主役分だけ負担
- 会社補助を使って主役負担をなくす
といった方法が考えられます。
ただし、これも絶対的なルールではありません。
部署内のカジュアルな食事会で、参加者全員が同じ金額を払う慣習になっている場合もあります。
重要なのは、本人が当日になって突然「会費5,000円です」と知らされるような状態を避けることです。
送別される人の費用はどうするか
送別会の場合も、退職や異動する人を無料にするケースがよくあります。
送別される人に対して「今までありがとうございました」という気持ちで開く会なら、参加者が主役分を負担する方法は自然です。
たとえば10人の送別会で、一人5,000円の飲食費がかかる場合、総額は50,000円です。
送別される一人を無料にすると、残り9人で負担するため、
50,000円 ÷ 9人 = 約5,556円
となります。
この場合、参加者の会費を5,500円にすると500円不足し、5,600円にすると400円余ります。
プレゼント代などもあるなら、最初からすべて含めて計算したほうが分かりやすいでしょう。
退職する人に会費を求めても問題ないか
送別される人が会費を払ってはいけないという決まりがあるわけではありません。
小規模な食事会や、もともと全員が同額を負担する職場では、送別される人も通常通り支払うことがあります。
一方で、会社都合の異動や退職などで開く正式な送別会であれば、主役を無料にしたほうが会の趣旨には合いやすいでしょう。
「無料にするのが常識」と決めつけるのではなく、これまでの慣習、参加人数、予算とのバランスで判断してください。
主役が複数いる場合の考え方

歓送迎会では、新しく来る人と異動・退職する人が同時に主役になることがあります。
人数が増えるほど、主役を無料にした場合の参加者負担も大きくなるため注意が必要です。
たとえば15人参加で、歓迎される人が2人、送別される人が2人いるとします。
一人5,000円の飲食費なら、
15人 × 5,000円 = 75,000円
です。
主役4人を無料にすると、費用を負担するのは11人なので、
75,000円 ÷ 11人 = 約6,818円
になります。
一人5,000円の宴会なのに、参加者会費が約6,800円になるため、負担感はかなり大きくなります。
このような場合は、
- 会社補助を利用する
- 主役を完全無料ではなく一部負担にする
- 料理や会場の予算を調整する
- プレゼント代を別予算にする
- 上司から追加負担の申し出があるか確認する
といった方法を組み合わせて考えます。
主役無料というルールだけを先に決めるのではなく、最終的に一般参加者がいくら払うことになるかまで計算して判断することが大切です。
主役が複数いる歓送迎会では、「主役を無料にするか」から考えるのではなく、まず全体予算を出し、一般参加者一人あたりの負担額まで計算してから決めると整理しやすくなります。
上司は多く負担するべきか
歓送迎会では、「部長や課長は多めに払うものでは?」と考える人もいるでしょう。
実際に役職者が多めに負担する職場はありますが、これも必須のルールではありません。
上司が自発的に「私が少し多く出します」と申し出ることはあります。しかし、幹事側から当然のように高い会費を設定するなら、職場の慣習や事前の合意が必要です。
特に注意したいのが、役職だけを見て細かく会費を分けすぎることです。
たとえば参加者10人の会で、
- 部長
- 課長
- 係長
- 主任
- 一般社員
- 新入社員
と細かく負担額を変えると、計算も集金も複雑になります。
職場に明確な慣習がないのであれば、基本は同額にし、必要に応じて若手だけ負担を軽くする程度のシンプルな設計のほうが運営しやすいでしょう。
上司から多めに負担してもらった場合、その金額を参加者全員に細かく知らせる必要があるかどうかも職場によります。少なくとも、会費が変更になるなら参加者には分かりやすく伝えておくことが大切です。
プレゼント代は誰が負担するか
送別会では、花束やプレゼントを用意することがあります。歓迎会でも、簡単な記念品を準備する場合があるでしょう。
この費用を飲食代と一緒に考えるのか、別に集めるのかも事前に決めておきます。
方法は大きく2つです。
会費に含める
「会費5,500円」として、飲食費とプレゼント代をまとめて集める方法です。
参加者にとっては支払いが一度で済むため分かりやすくなります。
案内するときは、
「会費5,500円(プレゼント代を含みます)」
などと書いておけば、金額が通常の飲食料金より少し高くても理由が伝わります。
プレゼント代を別に集める
飲食会費とは別に、
「会費5,000円+プレゼント代500円」
とする方法もあります。
プレゼントへの参加を任意にしたい場合には使いやすい方法ですが、集金が二重になるため幹事の管理は少し複雑になります。
どちらを選ぶ場合も、主役本人から本人向けのプレゼント代を集めるような形にならないよう注意しましょう。

会費を決めるときの手順
歓送迎会の会費は、順番を決めて計算すると整理しやすくなります。
- 会社負担や補助の有無を確認する
まず会社の規定や過去の運用を確認します。補助がある場合は金額だけでなく、対象人数や対象費用も確認します。 - 参加予定人数を確認する
一般参加者と主役を分けて数えます。主役を無料にする場合は、実際に負担する人数が少なくなるため重要です。 - 飲食費と会場費を確認する
一人あたり料金だけではなく、室料、貸切料、設備費などが別にかからないか確認します。 - プレゼントなどの追加費用を加える
花束、記念品、装飾などを準備する場合は、最初から総額に入れて考えます。 - 会社負担分を差し引く
総費用から会社補助などを引き、参加者が負担する金額を算出します。 - 負担する人数で割る
主役を無料にするなら、主役を除いた人数で割ります。 - 無理のない会費か確認する
計算上正しくても、一人7,000円、8,000円となれば参加しづらい人も出てきます。必要なら会場やプランを見直します。 - 案内前に金額を確定する
出欠案内には、できるだけ確定した会費を記載します。後から大幅に変更しないようにします。
この順番で考えれば、「予約してから予算が足りないことに気づいた」という失敗を減らせます。

キャンセル料も考えておく
歓送迎会の費用負担では、当日の飲食代だけでなくキャンセル時の扱いも決めておく必要があります。
飲食店や貸切会場では、一定の日を過ぎて人数を減らすとキャンセル料が発生することがあります。
たとえば20人で予約していたところ、直前に2人欠席した場合でも、20人分の料金が必要になるケースがあります。
その2人分をほかの参加者で負担すれば、一人あたりの会費が突然上がってしまいます。
そのため出欠案内の段階で、
- 出欠回答の締切
- キャンセル可能な期限
- 期限後の欠席時に費用が発生する可能性
- 当日欠席時の扱い
を決めておくと安心です。
会場選びで費用負担も変わる
歓送迎会の会費を抑えたいとき、料理の単価だけを比較してしまうことがありますが、実際には会場ごとに料金の仕組みが異なります。
確認したいのは、
- 飲食料金
- 貸切料金
- 最低利用金額
- 飲み放題の料金
- 延長料金
- 設備利用料
- 持ち込み料
- キャンセル条件
などです。
たとえば一人あたりの飲食料金が安くても、別途大きな貸切料金が必要なら、総額では高くなることがあります。
反対に、飲食と会場利用をまとめて利用できる場所なら、幹事が総額を把握しやすいこともあります。
渋谷・桜丘町のスプリングノートでも、歓送迎会や飲み会などの貸切利用に対応しています。通常は5〜15名程度を中心に案内しており、16〜20名の場合は内容や店内レイアウトを確認したうえで個別相談となります。
実際に営業しているカフェバーなので、本棚や植物、木のテーブル、カウンターなどがある落ち着いた空間で、小規模な歓送迎会をしたい場合には選択肢の一つになります。
一方、大人数を収容する宴会場を探している場合や、20人を大きく超える規模の歓送迎会には向いていません。
料金は人数、時間帯、利用内容によって変わるため、会費を決める前に公式サイトの歓送迎会・パーティー向け貸切案内から最新料金と空き状況を確認してください。
会場を選ぶときは、一人あたり料金だけではなく、最終的に参加者全体でいくら必要になるかを見ることが大切です。
会費は事前に明確に伝える
費用負担の方法が決まったら、参加者への案内時に明確に伝えましょう。
最低限伝えたいのは、
- 会費
- 支払い方法
- 支払い時期
- プレゼント代を含むか
- キャンセル時の扱い
です。
たとえば、
「会費は一人5,000円です。送別される○○さんの会費と記念品代は参加者で負担します」
と書いておけば、金額の理由が分かります。
会社補助がある場合も、
「会社補助適用後の会費は一人3,000円です」
と伝えると分かりやすいでしょう。
反対に、「当日精算します」とだけ書いて金額を知らせないと、参加者が現金をいくら用意すればよいか分かりません。
参加するかどうかの判断にも関わるため、できるだけ出欠確認の段階で会費を示しておくことをおすすめします。

公平さは金額だけで決まらない
歓送迎会の費用負担を考えるとき、「全員同額なら公平」とは限りません。
たとえば主役を祝ったり送り出したりする会で、主役本人にも通常会費を求めることを不自然に感じる人はいます。
反対に、主役を複数人無料にした結果、若手社員の会費が大幅に高くなれば、それも負担感につながります。
大切なのは、
誰が何のために、いくら負担するのかを説明できる状態にすること
です。
「前回もこの方法だったから」 「会社から一人2,000円補助が出るから」 「今回は送別される人の分を参加者で負担するから」
というように理由が分かれば、参加者も納得しやすくなります。
幹事が細かく公平を追求しすぎて複雑な会費表を作る必要はありません。できるだけシンプルで、説明しやすいルールを選ぶことが実務上は大切です。
会費設定で迷ったら、「初めて案内を読む参加者が、金額と負担理由をすぐ理解できるか」を基準にすると判断しやすくなります。
歓送迎会の費用負担でよくある質問
- 歓送迎会は会社負担が一般的ですか?
-
会社負担のところもあれば、参加者負担のところもあるため、一概にはいえません。
会社行事として全額会社が負担する場合、一定額だけ会社が補助する場合、任意参加の会として参加者が全額負担する場合などがあります。
まず勤務先の規定や過去の歓送迎会の運用を確認してください。
- 歓迎される人から会費を取ってもよいですか?
-
会費を取ってはいけないという決まりはありません。
ただし、歓迎するために招く会であれば、主役を無料または低額にする方法は自然です。特に新入社員の場合は負担が大きくならないよう配慮するとよいでしょう。
会費を求める場合は、本人にも事前に金額を伝えておきます。
- 送別される人は無料にするべきですか?
-
必須ではありませんが、送別会の趣旨から、送別される人を無料にするケースは多くあります。
ただし主役が複数いる場合など、残りの参加者の負担が大きくなりすぎることもあります。その場合は会社補助や予算の見直しを含めて考えましょう。
- 上司には多めに払ってもらってよいですか?
-
職場にその慣習がある場合や、本人から申し出がある場合には可能です。
ただし、「役職が上だから当然多く払う」と幹事が一方的に決めるのは避けたほうがよいでしょう。会費差を設けるなら、これまでの社内慣習や上司との事前確認をもとに決めます。
- 欠席者にも会費を払ってもらうべきですか?
-
会場側でキャンセル料が発生するかどうかによります。
期限前に人数変更できるなら通常は費用が発生しませんが、直前キャンセルや当日欠席では料金が必要になる場合があります。
予約先のキャンセル条件を確認し、「○日以降の欠席は費用が発生する場合があります」と事前に伝えておくとトラブルを防ぎやすくなります。
まとめ
歓送迎会の費用負担には、「必ず会社が払う」「必ず参加者で割り勘する」といった絶対的な決まりはありません。
まずは会社の規定やこれまでの慣習を確認し、そのうえで会社負担、会社補助、参加者負担のどれにするかを決めます。
歓迎される人や送別される人については、無料または負担を軽くする方法がよく使われますが、主役が複数いると一般参加者の負担が大きくなることもあります。必ず全体金額まで計算して判断しましょう。
また、会費を決めるときは飲食費だけでなく、会場費、プレゼント代、追加料金、キャンセル条件まで含めて考えることが大切です。
そして何より、誰がいくら負担するのかを事前に明確にしておくことが、歓送迎会を気持ちよく開催するためのポイントです。
主役への配慮と参加者の負担のバランスを取りながら、皆さんが納得しやすいシンプルなルールを作ってみてください。

