こんにちは。スプリングノートのマスター、大塚です。
歓送迎会で「乾杯の挨拶をお願いします」と頼まれると、何をどこまで話せばよいのか迷う方も多いのではないでしょうか。
新しく加わる人には歓迎の気持ちを伝えたいですし、異動や退職で送り出す人には感謝やねぎらいの言葉も届けたいところです。ただ、両方を盛り込もうとして話が長くなると、乾杯までなかなか進まなくなってしまいます。
乾杯の挨拶に必要なのは、立派なスピーチではありません。主役への短い一言と、これから会を始めるための乾杯の発声があれば十分です。
この記事では、歓送迎会の乾杯挨拶を短く自然にまとめる考え方と、そのまま参考にしやすい例文を紹介します。
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- 歓送迎会の乾杯挨拶に適した長さと基本構成
- 歓迎・送別・両方がある場合に使える乾杯挨拶の例文
- 上司や幹事など立場に合わせて内容を変えるポイント
- 長すぎる挨拶や内輪話など避けたい内容
乾杯挨拶は短くてよい

歓送迎会の乾杯挨拶は、30秒から1分程度を目安にするとまとまりやすくなります。乾杯は会の始まりに置かれることが多いため、詳しい話をするより、参加者が気持ちよく食事や歓談へ移れることを優先しましょう。
歓送迎会では、開会の言葉、主催者や上司の挨拶、乾杯、歓談、主役の挨拶、締めなど、複数の挨拶が行われる場合があります。
そのなかで乾杯を担当する人まで長い話をすると、似た内容が繰り返されやすくなります。
乾杯の挨拶の役割は、大きく分けると次の三つです。
- 歓迎または送別の気持ちを簡潔に伝える
- 参加者へ会の目的を共有する
- 「乾杯」の発声で歓談へつなげる
つまり、主役について詳しく紹介したり、思い出を何分も話したりする必要はありません。
たとえば、
「○○さん、ご入社おめでとうございます。これから一緒に働けることを楽しみにしています。それでは、○○さんの今後のご活躍と皆さんのますますのご発展を願いまして、乾杯!」
これだけでも、乾杯挨拶として十分に成立します。
乾杯前は参加者がグラスを持って待っていることもあります。伝えたいことが多い場合でも、詳しい話は歓談中や別の挨拶の機会に回し、乾杯では一番伝えたいことだけに絞ると会がスムーズに始まります。
乾杯挨拶の基本構成
何を話すか迷ったときは、「呼びかけ」「主役への一言」「乾杯」の三つに分けると簡単です。この型を覚えておけば、歓迎会でも送別会でも応用できます。
最初に参加者へ呼びかける
いきなり長い自己紹介を始める必要はありません。
「皆さん、本日はお集まりいただきありがとうございます」
「それでは、乾杯の音頭を取らせていただきます」
といった短い言葉から始めれば十分です。
社内の小規模な歓送迎会で、参加者全員がお互いを知っている場合は、自己紹介自体を省いても問題ありません。
一方、複数部署や取引先など初対面の人がいる会では、
「営業部の○○です。乾杯の音頭を取らせていただきます」
程度に所属と名前を添えると分かりやすくなります。
主役へ一言伝える
次に、歓迎する人や送り出す人へ一言伝えます。
歓迎する人には、
- 一緒に働けることへの期待
- 新しい環境での活躍を願う言葉
- 困ったときは遠慮なく相談してほしいという言葉
などが使いやすいでしょう。
送り出す人には、
- これまでへの感謝
- 新天地での活躍を願う言葉
- 今後の健康や充実を願う言葉
が自然です。
ここで大切なのは、詳しいエピソードを話し始めないことです。
「○○さんには長年、本当にお世話になりました」
「○○さんを新しい仲間として迎えられることをうれしく思います」
程度でも気持ちは伝わります。
最後に乾杯を発声する
最後は、乾杯する理由を短く述べて発声します。
よく使われる形は、
「○○さんの今後のご活躍と、皆さんのご健勝を祈りまして、乾杯!」
です。
もう少し柔らかい会なら、
「それでは、今日は楽しい時間にしましょう。乾杯!」
でも構いません。
歓送迎会の雰囲気や参加者との関係に合わせて、言葉の堅さを調整してください。
歓迎する人への乾杯例文
新入社員、中途入社、異動してきた人などを迎える場合は、「歓迎しています」という気持ちが伝わる内容にします。
基本的な歓迎の例文
皆さん、本日はお集まりいただきありがとうございます。
○○さん、このたびはご入社おめでとうございます。新しい環境で慣れないこともあると思いますが、これから一緒に仕事ができることを皆で楽しみにしています。
それでは、○○さんの今後のご活躍と、皆さんのますますの発展を願いまして、乾杯!
少人数の歓迎会の例文
○○さん、ようこそいらっしゃいました。
今日をきっかけに、仕事のことはもちろん、普段なかなか話せないことも気軽に話してもらえればと思います。
これから一緒に頑張っていきましょう。それでは、乾杯!
少し改まった歓迎の例文
皆さま、お疲れさまです。
このたび新しく○○さんをお迎えできましたことを、大変うれしく思います。これから新しい仲間として、力を合わせていければと思います。
○○さんの今後のご活躍と、皆さまのご健勝を祈りまして、乾杯!
歓迎会では、新しく入った人に過度な期待を背負わせるような言い方は避けたほうがよいでしょう。
「即戦力として大いに働いてもらいましょう」といった表現より、「一緒に頑張っていきましょう」という言い方のほうが、初日や着任直後でも受け取りやすくなります。
送り出す人への乾杯例文
異動、転勤、退職などで送り出す人がいる場合は、これまでの感謝と新天地への応援を中心にします。
異動する人への例文
皆さん、本日はお集まりいただきありがとうございます。
○○さんには、これまで私たちの部署を支えていただき、本当にありがとうございました。新しい部署でも、○○さんらしくますます活躍されることと思います。
それでは、○○さんの新天地でのご活躍と、皆さんのご健勝を願いまして、乾杯!
退職する人への例文
○○さん、これまで本当にお疲れさまでした。
一緒に仕事ができなくなるのは寂しいですが、これから始まる新しい生活が充実したものになることを、皆で願っています。
それでは、○○さんのこれからのご健康とご活躍を願いまして、乾杯!
親しい職場での柔らかい例文
○○さん、これまで本当にありがとうございました。
今日は仕事の話だけでなく、皆でゆっくり話しながら、楽しい時間にできればと思います。
○○さんの新しいスタートを応援して、乾杯!
送別の乾杯では、「辞められると困ります」「本当に行ってしまうんですね」など、送り出される人に負担を感じさせる言葉は控えたほうが安心です。
寂しさを伝えるとしても、「寂しくなりますが、新しい場所での活躍を応援しています」と前向きな言葉につなげましょう。
歓迎と送別を同時にする例文
歓送迎会では、迎える人と送り出す人の両方が主役になることがあります。この場合は、どちらか一方だけに話が偏らないようにすることがポイントです。
基本的には、
- 送り出す人への感謝
- 迎える人への歓迎
- 全員に向けた乾杯
の順番にすると自然にまとまります。
基本の歓送迎会例文
皆さん、本日はお集まりいただきありがとうございます。
まず、○○さん、これまで本当にありがとうございました。新しい場所でのさらなるご活躍を、皆で応援しています。
そして△△さん、ようこそお越しくださいました。これから一緒に仕事ができることを楽しみにしています。
それでは、○○さんの新天地でのご活躍と、△△さんのこれからのご活躍、そして皆さんのご健勝を願いまして、乾杯!
短くまとめたい場合
○○さん、これまで本当にありがとうございました。そして△△さん、ようこそいらっしゃいました。
今日は皆で楽しい時間を過ごせればと思います。
○○さんと△△さんの今後のご活躍を願いまして、乾杯!
複数人を歓送迎する場合
主役が何人もいる場合、一人ずつ紹介すると乾杯だけで数分かかってしまいます。
その場合は、
「今回異動される皆さんには、これまで大変お世話になりました。そして新しく加わる皆さん、これからどうぞよろしくお願いします」
とまとめても失礼にはなりません。
名前を読み上げる必要がある場合は、事前に対象者と読み方を確認しておきましょう。
立場別に使える乾杯例文

乾杯挨拶は、話す人の立場によって少し言葉を変えると自然です。ただし、役職が高いからといって長くする必要はありません。
上司として話す場合
皆さん、お疲れさまです。
○○さんにはこれまで大きな力になっていただき、本当にありがとうございました。そして△△さん、これから新しい仲間として一緒に仕事ができることを楽しみにしています。
今日は立場をあまり気にせず、皆で楽しい時間を過ごしましょう。
それでは、皆さんの今後の活躍を願いまして、乾杯!
幹事として話す場合
皆さん、本日はご参加いただきありがとうございます。
○○さんへの感謝と、△△さんへの歓迎の気持ちを込めて、今日は皆で楽しい時間にできればと思います。
それでは、乾杯!
幹事の場合、すでに司会として開会の案内をしていることも多いため、改めて詳しい説明をする必要はありません。
同僚として話す場合
○○さん、これまで本当にありがとうございました。そして△△さん、これからよろしくお願いします。
今日はせっかく皆で集まれましたので、仕事の話もそれ以外の話も、ゆっくり楽しめればと思います。
それでは、皆さんのこれからに、乾杯!
取引先なども参加する場合
皆さま、本日はお集まりいただきありがとうございます。
○○さんのこれまでのご尽力に心より感謝申し上げますとともに、△△さんの今後のご活躍をお祈りしております。
本日が皆さまにとって有意義で楽しい時間となりますよう願いまして、乾杯!
社外の人が参加する場では、身内だけに通じる略称や冗談を避け、誰が聞いても意味が分かる言葉を選ぶと安心です。
短くまとめるためのコツ
乾杯挨拶が長くなってしまう原因の多くは、「せっかく頼まれたのだから何か立派なことを言わなければ」と考えすぎることです。
実際には、短い挨拶のほうが歓迎や感謝の気持ちが伝わりやすいこともあります。
一番伝えたいことを一つにする
歓迎する人なら「来てくれてうれしい」、送り出す人なら「今までありがとう」という中心となる気持ちを一つ決めます。
そこから話を広げすぎないことが大切です。
たとえば、
「○○さんには仕事の進め方からお客様への対応まで、本当にいろいろ教えていただきました」
までなら自然です。
そこから具体的なプロジェクトや何年も前の出来事を説明し始めると、乾杯ではなく送別スピーチに近くなります。
エピソードは一つでも十分
具体的な話を入れたい場合は、一つに絞りましょう。
「忙しい時期にもいつも周囲に声をかけてくださったことが印象に残っています」
程度なら、人柄も伝わります。
詳しい思い出は、乾杯後に直接本人へ話すこともできます。
原稿を丸暗記しない
乾杯挨拶は短いため、全文を一字一句覚える必要はありません。
覚えるのは、
- 最初の呼びかけ
- 主役へ伝える一言
- 最後の乾杯
の三点だけでも十分です。
言葉が多少変わっても、意味が伝われば問題ありません。
緊張しやすい方は、小さなメモに要点だけを書いておく方法もあります。
原稿を作るときは一度声に出して読んでみてください。目で読むと短く見えても、実際に声にすると意外と長い場合があります。乾杯なら、話し終わるまで1分以内を一つの目安にすると調整しやすくなります。
避けたい乾杯挨拶
歓送迎会はお祝いと感謝の場です。笑いを取ろうとしたり、本音を語ろうとしたりするより、主役が安心して聞ける内容を優先したほうがよいでしょう。
長すぎる話
乾杯前に5分、10分と話すと、参加者はグラスを持ったまま待つことになります。
詳しい送別スピーチなどが別に予定されているなら、乾杯では特に短くしましょう。
内輪だけに分かる話
「あの事件は今だから笑えますね」
「○○さんなら例の件が分かりますよね」
といった話は、一部の参加者には面白くても、知らない人には意味が伝わりません。
取引先や新しく入った人が参加している場合は、特に注意が必要です。
本人が困る失敗談
送別会では昔の失敗談を笑い話として使いたくなることもあります。
しかし、本人がどう感じるかは分かりません。仕事上のミス、恋愛、家庭、飲酒に関する話などは、本人から事前に了承を得ていない限り避けたほうが安心です。
退職や異動の事情を深掘りする
退職理由や異動理由には、参加者全員に伝えていない事情が含まれている場合があります。
「なぜ辞めることになったのか」「本当は残りたかったのでは」といった話題を、乾杯挨拶で取り上げる必要はありません。
飲酒を強制する表現
乾杯は、必ずしも全員がお酒を飲むという意味ではありません。
お酒を飲まない人、運転する人、体調上の理由がある人などもいます。
「今日は全員たくさん飲んでください」といった表現より、「今日は皆で楽しい時間を過ごしましょう」としたほうが、誰でも参加しやすいでしょう。
当日前に確認すること
良い例文を用意していても、当日の流れを知らないと戸惑うことがあります。乾杯を頼まれたら、内容だけでなく進行も確認しておきましょう。
まず確認したいのは、自分がいつ話すのかです。
開会直後なのか、上司の挨拶のあとかによって内容は変わります。直前の人がすでに主役を詳しく紹介するなら、同じ説明を繰り返す必要はありません。
次に、主役の名前、所属、異動先などを確認します。
特に複数人を歓送迎する場合、名前の読み方や対象者を間違えると、その後の雰囲気にも影響します。
さらに、当日の会場について次の点を確認しておくとスムーズです。
- マイクを使うか
- どこに立って話すか
- 参加者は座ったままか立つのか
- グラスはいつ配られるか
- 乾杯後すぐ食事が始まるか
- 主役の挨拶は別に予定されているか
大人数の会場ならマイクが必要な場合がありますが、少人数の貸切スペースでは、全員がお互いの声を聞きやすい距離で乾杯できることもあります。
会場を予約するときは、料理や料金だけでなく、乾杯や挨拶をするときに全員が顔を向けられる配置にできるかも確認しておくと安心です。

歓送迎会の会場も確認する

乾杯の挨拶自体は短いものですが、歓送迎会を気持ちよく進めるには会場の広さやレイアウトも関係します。
たとえば、参加者同士の距離が遠い会場では、マイクがないと乾杯の言葉が後ろまで届かないことがあります。
反対に少人数の歓送迎会なら、大きな宴会場より、参加者同士が無理なく会話できる広さのほうが合う場合もあります。
確認したいのは次のような点です。
- 参加人数に対して広すぎたり狭すぎたりしないか
- 全員で乾杯しやすい席配置にできるか
- 飲食を提供できるか
- 貸切にできるか
- 挨拶する人が立てる場所があるか
- 音響設備が必要か
- 駅からの移動が負担にならないか
スプリングノートも、渋谷・桜丘町で飲み会や歓送迎会などの貸切利用に対応しています。
通常は5〜15名程度を中心に案内しており、16〜20名の場合は利用内容や店内レイアウトを確認したうえでの個別相談となります。本棚や植物、木のテーブル、カウンターなどがある実際のカフェバーなので、一般的な宴会場とは少し違い、少人数で会話を楽しみたい歓送迎会に向いています。
一方、大人数で一斉に着席する宴会や、大きなステージを使った式典のような歓送迎会には、より広い宴会場のほうが向いているでしょう。
会場を探している場合は、人数だけで決めず、どのような雰囲気で送り迎えしたいのかまで考えて比較してみてください。
渋谷駅から徒歩約8分の「スプリングノート」は、飲み会・歓送迎会・懇親会・二次会などにも利用できる貸切カフェバーです。
歓送迎会の乾杯挨拶のよくある質問
- 乾杯の挨拶は何分くらいがよいですか?
-
30秒から1分程度を一つの目安にするとよいでしょう。
乾杯は本格的なスピーチではなく、会の始まりをつくる役割があります。主役への一言と乾杯の発声に絞れば、30秒程度でも十分です。
参加者がグラスを持って待っている場合もあるため、長くても1分程度に収めると会が進みやすくなります。
- 乾杯の前に自己紹介は必要ですか?
-
参加者全員があなたを知っている場合は、省略しても問題ありません。
初対面の人や社外の参加者がいる場合は、「営業部の○○です」のように所属と名前を短く伝える程度で十分です。
自分の経歴などを詳しく紹介する必要はありません。
- 歓迎する人と送る人のどちらを先に話しますか?
-
明確な決まりがあるわけではありませんが、歓送迎会では、まず送り出す人への感謝を伝え、そのあと迎える人への歓迎を伝えると自然にまとまりやすくなります。
ただし、会社や会の進行に決まった順序がある場合は、その方針に合わせてください。
大切なのは、どちらか一方だけが主役に見えないよう、双方へ短く言葉をかけることです。
- 面白い話を入れたほうが盛り上がりますか?
-
無理に笑いを取る必要はありません。
乾杯は短いほど進行しやすいため、面白い話を入れるとしても、本人が困らず誰でも意味が分かる内容に限ったほうが安心です。
失敗談や私生活の話など、本人がどう受け取るか分からない内容は避けましょう。
- 緊張して言葉が飛んだらどうすればよいですか?
-
「○○さん、これまでありがとうございました」「△△さん、これからよろしくお願いします」「それでは乾杯」の三つだけ思い出せれば十分です。
多少原稿と違っても、歓迎や感謝の気持ちが伝われば乾杯挨拶として問題ありません。
話す内容を増やすほど忘れやすくなるため、緊張しやすい方ほど短く準備しておくことをおすすめします。
まとめ
歓送迎会の乾杯挨拶は、長く話し込む必要はありません。
基本は、
- 参加者への短い呼びかけ
- 歓迎する人や送り出す人への一言
- 今後の活躍などを願う言葉
- 「乾杯」の発声
という流れです。
目安は30秒から1分程度です。
歓迎する人には「これから一緒に頑張りましょう」、送り出す人には「これまでありがとうございました」という、一番伝えたい気持ちを中心に組み立てれば自然にまとまります。
歓送迎会では、そのあとに主役本人の挨拶や歓談の時間もあります。伝えたいことをすべて乾杯の前に話そうとせず、会の始まりを気持ちよくつなぐことを意識してみてください。
短くても、相手を思った言葉であれば十分に伝わります。

