こんにちは。スプリングノートのマスター、大塚です。
懇親会の司会を任されると、「最初に何を話せばいいのか」「乾杯はいつ入れるのか」「歓談をどのくらい取ればいいのか」と迷うものです。会社の懇親会やセミナー後の交流会などでは、司会者自身が長く話す必要はありません。
むしろ大切なのは、開始・乾杯・歓談・締めの区切りを分かりやすく伝え、参加者が交流できる時間をきちんと確保することです。
この記事では、懇親会の司会進行を担当する方に向けて、基本の式次第、時間配分、場面ごとの台本例、当日前に確認しておきたいポイントまでまとめます。
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- 懇親会の基本的な式次第と進行順
- 60分・90分・120分の場合の時間配分
- 開会・乾杯・歓談・締めで使える司会台本
- 司会進行を止めないための事前準備と注意点
懇親会の司会進行の基本

懇親会の司会進行で一番意識したいのは、司会者が主役にならないことです。参加者同士が話しやすい状態をつくるために、必要なところだけ区切って案内します。
一般的な懇親会であれば、次のような流れで十分です。
- 開会の案内
- 主催者・代表者の挨拶
- 乾杯
- 食事・歓談
- 必要に応じて参加者紹介や企画
- 締めの挨拶
- 閉会の案内
ここで重要なのは、挨拶や企画を増やしすぎないことです。
懇親会という名前の通り、本来の目的は参加者同士が交流することです。開会挨拶、来賓挨拶、自己紹介、ゲーム、余興、告知などを次々に入れてしまうと、肝心の歓談時間が短くなります。
司会進行を考えるときは、先に「歓談時間を何分確保するか」を決め、残った時間に挨拶や企画を配置すると組みやすくなります。
懇親会の式次第
式次第とは、その会で何をどの順番で行うかをまとめたものです。正式な式典ほど細かくする必要はありませんが、司会者、幹事、挨拶をする人の間では共通の式次第を持っておくと安心です。
たとえば、90分の懇親会なら次のように組めます。
| 時間 | 内容 | 目安 |
|---|---|---|
| 18:00 | 開会・司会挨拶 | 2分 |
| 18:02 | 主催者挨拶 | 5分 |
| 18:07 | 乾杯 | 3分 |
| 18:10 | 歓談 | 30分 |
| 18:40 | 参加者紹介・企画など | 15分 |
| 18:55 | 歓談 | 25分 |
| 19:20 | 締めの挨拶 | 5分 |
| 19:25 | 事務連絡・閉会 | 5分 |
| 19:30 | 終了 | - |
これはあくまで一例です。
参加者同士の交流が目的なら、途中の企画をなくして歓談時間を長くしても構いません。反対に、表彰や新メンバー紹介など、懇親会の中で必ず実施したい内容がある場合は、その時間を先に確保します。
式次第は細かくしすぎない
司会用の式次第には、分単位で進行を書く方法もあります。ただ、実際の懇親会では乾杯の準備に時間がかかったり、挨拶が予定より長くなったりすることがあります。
そのため、
- 18:00 開会
- 18:05 乾杯
- 18:10ごろ 歓談開始
- 18:45 企画
- 19:20 締め
- 19:30 終了
というように、重要な区切りだけ時間を固定する方法も使いやすいです。
参加人数が少ない会ほど、全体を秒単位で管理するより、会場の雰囲気を見ながら多少前後できる進行にしたほうが自然です。
時間配分の考え方
懇親会の時間配分は、全体時間から逆算して決めます。60分、90分、120分では適した進行も変わります。
60分の場合
60分の懇親会では、内容をかなり絞る必要があります。
一例としては、
- 開会・挨拶:5分
- 乾杯:5分
- 歓談:40分
- 締め・閉会:10分
程度です。
短時間の会で自己紹介やゲームを全員分入れると、それだけで時間を使ってしまいます。
たとえば20人が一人1分自己紹介すると、それだけで20分です。進行の切り替え時間も含めれば、実際にはさらに長くなります。
短い懇親会では、名札を用意したり、司会から所属だけ簡単に紹介したりして、個別の交流につなげるほうが向いていることもあります。
90分の場合
90分は、歓談に加えて一つ程度の企画を入れやすい長さです。
目安は、
- 開会・挨拶・乾杯:10分
- 前半歓談:30分
- 紹介・企画:15分
- 後半歓談:25分
- 締め・閉会:10分
程度です。
交流会やセミナー後の懇親会であれば、前半は自由に話してもらい、途中で参加者紹介や簡単な告知を挟み、再び歓談へ戻す流れにすると進めやすくなります。
120分の場合
2時間の懇親会なら、歓談を中心にしながら複数の内容を入れる余裕があります。
たとえば、
- 開会・挨拶・乾杯:15分
- 前半歓談:35分
- 紹介や企画:20分
- 後半歓談:35分
- 締め・事務連絡:15分
という配分です。
ただし、時間が長いからといって企画を増やす必要はありません。2時間あるなら、その分参加者同士がゆっくり話せること自体がメリットになります。
司会台本の基本テンプレート
司会台本は、すべての言葉を暗記するためではなく、「次に何を言えばよいか」を確認するために用意します。
次の流れを基本形としておけば、社内懇親会、セミナー後の交流会、歓送迎会などにも応用できます。
開会の台本例
開始時は、参加者の注意を司会へ向け、簡潔に会の開始を伝えます。
「皆さま、お待たせいたしました。ただいまより、○○懇親会を始めさせていただきます。本日の司会を務めます○○です。どうぞよろしくお願いいたします。」
もう少しカジュアルな会なら、
「皆さん、お集まりいただきありがとうございます。それでは時間となりましたので、懇親会を始めたいと思います。本日の進行を担当します○○です。よろしくお願いします。」
程度で十分です。
ここで長い説明をする必要はありません。
会場利用上の注意や終了時間など、参加者全員に伝える必要がある事項があれば、開会時か乾杯後に短く案内します。
主催者挨拶へのつなぎ方
開会後に主催者や代表者の挨拶がある場合は、名前と役職を簡潔に紹介します。
「はじめに、主催者を代表して、○○よりご挨拶を申し上げます。○○さん、よろしくお願いいたします。」
挨拶終了後は、
「○○さん、ありがとうございました。」
と受け、そのまま次の進行へ移ります。
役職名、氏名の読み方、呼び方は事前に確認しておきましょう。
乾杯の台本例
乾杯の発声を別の方へお願いする場合は、飲み物が全員に行き渡っているか確認してから進めます。
「それでは乾杯に移ります。皆さま、お飲み物のご準備をお願いいたします。」
準備が整ったら、
「乾杯のご発声は、○○さんにお願いいたします。○○さん、よろしくお願いいたします。」
乾杯後は、
「○○さん、ありがとうございました。それでは皆さま、どうぞご歓談ください。」
と案内すれば、自然に歓談へ移れます。
乾杯の直前に司会者が長く話してしまうと、参加者がグラスを持ったまま待つことになります。乾杯への案内は短くするのが基本です。
歓談中の司会進行
歓談が始まったら、司会者が話し続ける必要はありません。むしろ司会の出番を減らし、参加者同士で会話できる状態をつくります。
ただし、完全に休憩してよいわけではありません。
司会または幹事は、
- 次の企画の開始時刻
- 挨拶担当者が会場にいるか
- 料理や飲み物の進み具合
- 終了予定時刻
- 予定より進行が遅れていないか
などを確認しておきます。
途中企画への戻し方
歓談中は会場がにぎやかになっているため、突然話し始めても気づかれないことがあります。
その場合は、
「皆さま、ご歓談中のところ失礼いたします。」
と一度区切り、
「ここで○○を行いたいと思いますので、少しだけ前方へご注目ください。」
と続けます。
企画終了後は、
「ありがとうございました。それでは引き続き、ご歓談をお楽しみください。」
と自由な交流へ戻します。
歓談を止める回数が増えるほど、参加者は会話を中断することになります。途中企画はまとめて実施し、歓談を細かく分断しないほうが進行は落ち着きます。
自己紹介を入れる場合

初対面の参加者が多い懇親会では、自己紹介を入れることがあります。ただし、人数によって方法を変えましょう。
10人程度なら一人30秒でも5分ほどですが、30人なら15分かかります。実際には入れ替わりや司会の案内もあるため、さらに時間が必要です。
自己紹介を入れる場合は、
「お名前」 「所属」 「今日話してみたいテーマ」
など、項目を2〜3個に絞ると進めやすくなります。
司会台本の例は、
「ここで簡単に自己紹介の時間を設けたいと思います。お一人30秒程度で、お名前とご所属、今日参加された目的を一言ずつお願いいたします。」
となります。
全員の自己紹介に時間をかけられない場合は、テーブル単位や近くの人同士で自己紹介してもらう方法もあります。

締めの司会台本
懇親会の終了時刻が近づいたら、突然「終了です」とするのではなく、5〜10分前を目安に締めへ移ります。
締めの挨拶を担当する方がいる場合は、
「皆さま、ご歓談中のところ恐れ入ります。楽しい時間も残りわずかとなりました。ここで締めのご挨拶を、○○さんにお願いいたします。」
と案内します。
挨拶終了後は、
「○○さん、ありがとうございました。」
と受けます。
最後は、
「以上をもちまして、本日の懇親会を終了いたします。皆さま、本日はご参加いただき、ありがとうございました。お忘れ物のないようお気をつけてお帰りください。」
などと案内します。
二次会や集合写真、アンケート、退出方法などがある場合は、ここで続けて知らせます。
一本締めなどがある場合
会社の懇親会や祝賀会では、一本締めや三本締めを行うこともあります。
実施する場合は、締めの挨拶担当者がそのまま行うのか、別の方が担当するのかを事前に決めておきましょう。
司会からは、
「最後に、○○さんのご発声で一本締めをお願いいたします。」
などと案内します。
ただし、カジュアルな交流会では無理に入れる必要はありません。会の雰囲気に合わせて決めれば十分です。

90分の司会台本例
ここでは、90分の懇親会を想定した司会進行例を、最初から最後までまとめます。
開始5分前
「まもなく懇親会を開始いたします。まだ受付がお済みでない方は受付をお願いいたします。皆さま、お飲み物をご用意のうえ、開始まで少々お待ちください。」
18:00 開会
「皆さま、お待たせいたしました。ただいまより、○○懇親会を始めさせていただきます。本日の司会を務めます○○です。どうぞよろしくお願いいたします。」
18:02 主催者挨拶
「はじめに、主催者を代表して○○さんよりご挨拶を申し上げます。○○さん、よろしくお願いいたします。」
挨拶後、
「○○さん、ありがとうございました。」
18:07 乾杯
「続いて乾杯に移ります。皆さま、お飲み物のご準備をお願いいたします。それでは乾杯のご発声を○○さんにお願いいたします。○○さん、よろしくお願いいたします。」
乾杯後、
「○○さん、ありがとうございました。それでは皆さま、どうぞご歓談ください。」
18:40 企画開始
「皆さま、ご歓談中のところ失礼いたします。ここで少しお時間をいただき、○○を行いたいと思います。」
企画終了後、
「ありがとうございました。それでは引き続き、お食事とご歓談をお楽しみください。」
19:20 締め
「皆さま、ご歓談中のところ恐れ入ります。本日の懇親会も残りわずかとなりました。ここで締めのご挨拶を○○さんにお願いいたします。」
挨拶後、
「○○さん、ありがとうございました。」
19:25 閉会
「以上をもちまして、本日の懇親会を終了いたします。皆さま、本日はご参加いただきありがとうございました。お忘れ物のないようお気をつけてお帰りください。」
この程度の台本を手元に用意しておけば、細かな言い回しを暗記する必要はありません。
司会進行で事前確認すること
当日の司会を楽にする一番の方法は、台本を細かく書くことではなく、事前確認を済ませておくことです。
少なくとも次の内容は確認しておきましょう。
- 開始時刻と完全終了時刻
- 受付開始時刻
- 参加予定人数
- 主催者挨拶の担当者
- 乾杯の担当者
- 締めの担当者
- 名前と役職の読み方
- 途中企画の有無
- 写真撮影の有無
- 二次会や次の予定
- 会場利用上の注意
- マイクやモニターなど必要設備
特に重要なのが、誰が何を担当するかを本人まで共有しておくことです。
幹事だけが「乾杯は○○さん」と決めていて、本人には伝わっていないという状態は避けましょう。
マイクの有無を確認する
参加人数や会場によっては、マイクがなくても進行できます。
一方、20人前後で会話が始まると、司会の声だけでは全体に届きにくくなることもあります。
マイクを使用するなら、当日に初めて確認するのではなく、
- 電源が入るか
- 音量は適切か
- ワイヤレスの場合は電池があるか
- 司会から乾杯担当者へ渡しやすいか
まで確認しておくと安心です。
名前の読み方を確認する
来賓や挨拶担当者の名前を間違えないことも大切です。
漢字だけでは読み方が分からない場合があります。肩書についても、司会からどこまで紹介するか事前に確認します。
名前や役職は、司会台本に読み仮名を入れておく方法もおすすめです。
遅れたときの調整方法
懇親会は予定通りに進まないこともあります。そこで、事前に「削れる部分」と「削らない部分」を決めておきます。
基本的には、
- 司会者自身の説明を短くする
- 途中企画を少し短くする
- 事務連絡を簡潔にする
- 必要に応じて歓談時間を調整する
という順で考えます。
挨拶担当者が予定より長く話した場合も、司会から慌てて取り戻そうとする必要はありません。
ただし、会場の利用終了時刻は守る必要があります。
終了10分前には締めへ入れるよう、途中で時間を確認しておきましょう。
会場選びも進行に影響する

司会台本だけでなく、会場の広さやレイアウトも懇親会の進めやすさに関係します。
たとえば、参加者同士の交流を重視するなら、全員が前を向いて座る会議室型より、テーブルを囲みながら会話できる空間のほうが合う場合があります。
確認しておきたいのは、
- 参加人数に対して広さが合っているか
- 立って移動できる余裕があるか
- 司会の声が全体に届くか
- 飲食ができるか
- テーブルや椅子を調整できるか
- モニターやプロジェクターが必要か
- マイクや音響設備が必要か
といった点です。
スプリングノートは、渋谷・桜丘町にある実際のカフェバーを、貸切スペースとしても利用できます。本棚や植物、木のテーブル、カウンター、楽器などがある空間で、通常は5〜15名程度の少人数貸切を中心に案内しています。
飲み会や懇親会、交流会などにも対応していますので、大きな宴会場より、少人数で会話しやすい場所を探している場合には選択肢の一つになります。
一方で、大人数の立食パーティーや大規模な式典には向かない場合があります。16〜20名での利用についても、内容や店内レイアウトを確認したうえでの個別相談となります。
会場を選ぶ際は、自分たちの人数と進行内容に合うかを基準に判断してください。

司会が避けたい失敗
懇親会の司会では、上手に話すことより、参加者を待たせたり混乱させたりしないことのほうが重要です。
司会者が長く話す
開会時に、懇親会の趣旨や参加者への説明を何分も話す必要はありません。
司会は、
「次に何をするのか」 「誰に注目すればよいのか」
を伝える役割だと考えると分かりやすいです。
挨拶を入れすぎる
主催者、上司、来賓、関係者など、挨拶をお願いしたい方が複数いることもあります。
ただ、5人が5分ずつ話せば25分です。90分の懇親会なら、それだけで全体の約3割を使います。
正式な式典でない限り、挨拶する人数を絞る判断も必要です。
歓談を何度も止める
10分ごとに、
「ご注目ください」 「次は○○です」
と進行すると、参加者同士の会話が続きません。
懇親会では、ある程度まとまった歓談時間をつくるほうが交流しやすくなります。
終了時刻を意識しない
開始が少し遅れたからといって、そのまま終了時刻も延ばせるとは限りません。
会場の利用時間が決まっている場合は、終了から逆算して締めへ入ります。
司会台本には「19:20締め」だけでなく、「19:15になったら締め担当者へ声をかける」のような自分用メモを入れておくと、次の進行に移りやすくなります。
懇親会の司会進行のよくある質問
- 懇親会の司会は何を話せばよいですか?
-
基本は、開会、挨拶担当者の紹介、乾杯、歓談への案内、途中企画、締め、閉会です。司会者自身が長く話す必要はありません。
「次に何をするのか」を参加者へ分かりやすく伝えることを優先してください。
- 懇親会の式次第はどこまで作ればよいですか?
-
少なくとも、開会、主催者挨拶、乾杯、歓談、企画、締め、終了の順序と予定時刻を決めておくと進行しやすくなります。
挨拶担当者の氏名や役職、企画に必要な準備も司会用資料へ書いておくと安心です。
- 司会台本は全文を読むべきですか?
-
全文をそのまま読む必要はありません。
開会や締めの言葉は文章で用意し、それ以外は「乾杯:○○さん」「18:40企画開始」のようなメモ形式でも十分です。
文章を読み上げることより、会場を見ながら自然に進行することを意識しましょう。
- 懇親会では歓談時間を何分取ればよいですか?
-
一律の決まりはありませんが、交流を目的とするなら、全体時間の中でできるだけ大きな割合を歓談に使うことをおすすめします。
90分なら合計50分前後、120分なら60分以上を歓談に使う構成も考えられます。参加人数や企画内容に合わせて調整してください。
- 司会が時間をオーバーしそうなときはどうしますか?
-
まず司会者自身の説明や途中企画を短くします。会場の利用終了時刻は延ばせないことがあるため、締めの開始時刻はできるだけ守りましょう。
挨拶が予定より長くなりそうな会では、事前に「3分程度でお願いします」など目安を伝えておくことも有効です。
まとめ
懇親会の司会進行では、凝った台本を作ることより、参加者が安心して交流できる流れをつくることが大切です。
基本の式次第は、
- 開会
- 主催者挨拶
- 乾杯
- 歓談
- 必要な企画
- 締め
- 閉会
とシンプルに考えて構いません。
挨拶や余興を詰め込みすぎず、歓談時間をしっかり確保し、開始・乾杯・歓談・締めの区切りだけ司会が明確に案内すると、全体を落ち着いて進めやすくなります。
そして司会台本と同じくらい大切なのが、参加人数、終了時刻、挨拶担当者、飲食、マイク、会場レイアウトなどの事前確認です。
少人数の懇親会では、豪華な演出よりも、参加者が自然に話せる時間と空間を用意することが、その会らしい雰囲気につながります。
スプリングノートでも、渋谷で少人数の懇親会や交流会などの貸切利用に対応しています。会場を探している方は、人数や利用内容が合うかを確認したうえで、公式サイトの貸切案内から空き状況や料金をご確認ください。

