こんにちは、渋谷のカフェバー「SPRING NOTE」でマスターをしている大塚です。
カルーアミルクは、その甘く優しい味わいから、お店でも特に人気の高いカクテルの一つです。
ただ、その飲みやすさゆえに「実際の度数はどれくらい?」「つい飲みすぎて危ないのでは?」といった疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
「太るのが心配」「度数がやばいお酒だと聞いた」なんて声もよく耳にします。
ここでは、そんなカルーアミルクの度数の真実から、割り方による変化、美味しい作り方のコツ、市販品はコンビニで手に入るのか、そして何杯くらいで酔うのかという目安まで、プロの視点から詳しく解説していきます。
安全に楽しむための知識をしっかりお伝えしますので、どうぞ最後までお付き合いください。
- カルーアミルクの基本的な特徴と魅力
- アルコール度数やカロリーに関する具体的な数値
- 安全に楽しむための注意点とポイント
- 自宅でできる美味しい作り方とアレンジ方法
カルーアミルクの度数と基本情報

- カルーア(カルア)とは?
- カルーアミルクはどんな味?
- カルーアミルクは太るって本当?
- カルーアミルクが危ないと言われる訳
- 特に飲む女性が注意したいポイント
カルーア(カルア)とは?

カルーアミルクのベースとなる「カルーア」は、高品質なアラビカ種のコーヒー豆を主原料とした、メキシコ生まれのコーヒーリキュールです。
その歴史は1936年に始まり、地元ベラクルス州で栽培されたコーヒー豆とサトウキビから作られるスピリッツ、バニラやカラメルなどをブレンドして作られています。
「カルーア」という名前は、アラビア語でコーヒーを意味する俗語「カワ(qahwah)」が由来とされており、その名の通り、コーヒーの豊かな香りと深いコクが特徴です。
世界中のバーや家庭で愛され、数多くのカクテルのベースとして利用されています。
カルーアミルクはどんな味?

カルーアミルクの味は、多くの人が「コーヒー牛乳」のようだと表現します。
リキュールの持つコーヒーのほろ苦さとバニラのような甘い香りが、牛乳のマイルドなコクと絶妙に調和し、スイーツ感覚で楽しめるのが最大の魅力です。
アルコール特有のツンとした刺激が少ないため、お酒があまり得意でない方でも親しみやすい味わいになっています。
また、氷を入れて冷たく飲むのが一般的ですが、寒い季節には温かい牛乳で割る「ホットカルーアミルク」もおすすめです。
身も心も温まる、まるで大人のカフェオレのような優しい味わいを楽しめます。
カルーアミルクは太るって本当?

カルーアミルクが太りやすいと言われるのは、ベースであるカルーアと割り材の牛乳の両方に理由があります。
まず、カルーアには糖分が多く含まれているため、ジンやウォッカといった蒸留酒(スピリッツ)と比較するとリキュール自体のカロリーが高めです。
サントリーの公式サイトによると、カルーアのエネルギーは100mlあたり289kcalとされています。
一方で、割り材として使われる普通牛乳のエネルギーは、文部科学省の「日本食品標準成分表」によれば100mlあたり63kcalです。
そのため、標準的なレシピ(カルーア30ml、牛乳90ml)で作ったカルーアミルク1杯のカロリーは約143kcalとなり、これはビール350ml缶(約140kcal)とほぼ同等です。
甘くて飲みやすいからと何杯も飲むと、カロリーの摂取量も増えるため注意が必要です。
カルーアミルクが危ないと言われる訳

カルーアミルクが「危ない」と評されることがありますが、これには主に二つの理由が考えられます。
一つ目の理由は、その圧倒的な飲みやすさです。
前述の通り、甘くて口当たりが良いため、ジュースのような感覚で飲めてしまいます。
しかし、れっきとしたアルコール飲料であるため、自分のペース以上で飲みすぎると、意図せず酔いが回ってしまう危険性があるのです。
二つ目の理由は、ベースとなるカルーアのアルコール度数が20%と、リキュール類の中では比較的高めである点です。
ビールやチューハイのようにそのまま飲むお酒と違い、割って飲むことを前提としていますが、作る際の比率によっては思った以上にアルコール度数が高くなる可能性があります。
特に飲む女性が注意したいポイント

カルーアミルクはその飲みやすさから、特に女性に人気のカクテルです。
しかし、お酒に強くない方や飲む機会が少ない方は、いくつかの点に注意するとより安全に楽しめます。
まず、自分の適量を知り、それを超えて飲まないことが最も重要です。
アルコールの分解能力には個人差が大きく、その日の体調によっても酔い方は変わります。
また、空腹時の飲酒はアルコールの吸収を早め、酔いが回りやすくなるため避けるのが賢明です。
食事と一緒におつまみを楽しみながら、ゆっくりとしたペースで味わうことを心がけましょう。
もし甘いものがお好きなら、チーズフライやデザートピザなど、甘じょっぱいメニューと合わせるのもおすすめです。

カルーアミルクの度数を徹底解説

- 度数はやばいお酒のレベルなの?
- 割り方で変わるアルコール度数
- 何杯くらい飲むと酔うのか
- 美味しいカルーアミルクの作り方
- 市販品はコンビニで入手可能?
- カルーアミルクの度数を理解して楽しむ
度数はやばいお酒のレベルなの?

「カルーアミルクは度数がやばい」という噂を聞くことがあるかもしれませんが、結論から言うと、一般的な作り方であれば極端に強いお酒ではありません。
ベースとなるカルーアのアルコール度数は20%ですが、これはあくまで割る前のリキュールの数値です。
牛乳で割ることによって、完成したカクテルの度数は大幅に下がります。
標準的なレシピで作った場合の度数は5~7%程度となり、これは一般的なビール(約5%)や缶チューハイ(5~9%)とほぼ同じ水準です。
テキーラやウォッカのショット(約40%)のように、一口で強い酔いを感じる「やばいお酒」とは性質が異なります。
ただし、飲みやすさから量を重ねやすい点は、注意すべきポイントと言えるでしょう。
割り方で変わるアルコール度数

カルーアミルクの最大の魅力の一つは、自分好みの濃さに調整できる点です。
割り方次第でアルコール度数は大きく変わります。
以下に代表的な比率と、その際のアルコール度数およびカロリーの目安をまとめました。
| カルーア:牛乳の比率 | アルコール度数の目安 | カロリーの目安(1杯120mlとして) | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 1:4(薄め) | 約4.0% | 約132kcal | コーヒー牛乳に近く、お酒が苦手な人向け |
| 1:3(標準) | 約5.0% | 約143kcal | 最も一般的なバランスの取れた味わい |
| 1:2(濃いめ) | 約6.7% | 約159kcal | コーヒーの風味とアルコール感をしっかり楽しみたい人向け |
このように、自分で作る際は濃さを自由にコントロールできます。
お酒に弱い方は薄めから試してみるのがおすすめです。
カロリーが気になる場合は、牛乳を低脂肪乳や豆乳、アーモンドミルクなどに変えると、少し抑えることができます。
何杯くらい飲むと酔うのか

カルーアミルクを何杯飲むと酔うかは、その人のアルコール耐性、体重、体調、飲むペースなど多くの要因に左右されるため、一概に断言することはできません。
ただ、一つの目安として、アルコール度数が約5%のカルーアミルクは、同じく約5%のビールとほぼ同等と考えることができます。
したがって、普段ビールを2杯飲むと心地よくなる方であれば、カルーアミルクも2杯程度が適量である可能性が高いです。
重要なのは、「甘くて飲みやすいから」と油断して、ビールや他のお酒を飲む時よりも速いペースで飲んでしまわないことです。
自分の体と相談しながら、ゆっくりと味わうようにしましょう。
美味しいカルーアミルクの作り方

自宅でも簡単に本格的なカルーアミルクを作ることができます。
特別な道具は必要ありません。
基本のレシピ
<材料>
- カルーア コーヒーリキュール:30ml
- 牛乳:90ml
- 氷:適量
<作り方>
- グラスに氷をたっぷりと入れます。
- カルーアを注ぎ入れます。
- 牛乳を静かに注ぎます。
- マドラーなどで軽く混ぜ合わせたら完成です。
もっと美味しくするアレンジ
- ホットで楽しむ
耐熱グラスにカルーアを入れ、温めた牛乳を注げば「ホットカルーアミルク」になります。 - リッチな味わいに
牛乳の分量の一部(例えば30ml)を生クリームに変えると、格段に濃厚でクリーミーな味わいになります。 - 風味をプラス
仕上げにココアパウダーやシナモンパウダーを振りかけると、カフェのような本格的な見た目と香りを楽しめます。

市販品はコンビニで入手可能?

カルーアのボトルリキュール自体は、多くのスーパーマーケットや酒類販売店、そして一部のコンビニエンスストアでも購入可能です。
700mlの標準ボトルのほか、200mlのミニボトルが置かれていることもあり、手軽に試すことができます。
一方で、「カルーアミルク」として完成している缶入りの商品は、常にコンビニで販売されているとは限りません。
期間限定で発売されることや、店舗によって取り扱いが異なる場合が多いため、見つけたら試してみるくらいの気持ちで探すのが良いでしょう。
自宅で牛乳と混ぜるのが最も確実で、自分好みの味に調整できるためおすすめです。
カルーアミルクの度数を理解して楽しむ

- カルーアミルクはコーヒーリキュールを牛乳で割ったカクテル
- ベースとなるカルーアのアルコール度数は20%
- 牛乳で割った後の標準的な度数は5%前後でビールと同程度
- 割り方によって度数を4%から7%程度に調整できる
- 甘くて飲みやすいため自分の適量以上に飲んでしまうことがある
- 「危ない」と言われるのは飲みやすさが原因で量を重ねやすいため
- 標準的なレシピ1杯のカロリーは約143kcal
- カルーア自体に糖分が含まれるためカロリーは高め
- 作り方はカルーアと牛乳を混ぜるだけで非常に簡単
- ホットにしたり生クリームを加えたりアレンジも豊富
- カルーアのリキュールはコンビニやスーパーで入手可能
- 缶入りのカルーアミルクは取り扱いが限られる場合がある
- 空腹時を避け食事と一緒にゆっくり飲むのがおすすめ
- ごく微量ながらカフェインを含む(コーヒーの約1/40程度)
- 自分の体質や体調に合わせて適量を楽しむことが最も大切










