ボンベイサファイヤの飲み方完全ガイド!基本からアレンジまで

ボンベイサファイヤの飲み方完全ガイド!基本からアレンジまで

こんにちは、渋谷のカフェバー「SPRING NOTE」でマスターをしている大塚です。

「ボンベイサファイヤの飲み方で、おすすめはありますか?」とご質問をいただくことがあります。

美しいボトルが印象的ですが、その特徴を活かした割り方を知りたいですよね。

中にはストレートで試してみて「まずい」と感じてしまった方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、それは非常にもったいないことです。

何で割るかによって、サファイアジンの魅力は多彩に変化します。

この記事では、バーで実践している割り方のコツを特別にお教えします。

簡単なソーダ割りの最適な割合や、定番ジントニックの度数といった基本から、オレンジジュース、ジンジャーエール、少し意外なコーラで割るアレンジ、ご家庭でできる本格レモンサワーの作り方まで、幅広くご紹介しましょう。

  • ボンベイサファイヤの基本的な特徴と味わい
  • まずいと感じさせない美味しい飲み方のコツ
  • 定番からアレンジまで具体的なカクテルレシピ
  • 自分にぴったりの割り方が見つかるヒント
目次

ボンベイサファイヤの基本的な飲み方

ボンベイサファイヤの基本的な飲み方
  • ボンベイサファイヤの味や香りの特徴
  • ストレートはまずい?美味しい飲み方のコツ
  • 定番ジントニックの度数はどのくらい?
  • 簡単でおすすめの飲み方はある?
  • 基本のソーダ割りとソーダ割りの割合

ボンベイサファイヤの味や香りの特徴

ボンベイサファイヤの味や香りの特徴

ボンベイサファイヤは、深く華やかな香りとスムースでクリーンな味わいが特徴のジンです。

世界4大ジンの一つとしても知られ、世界中のバーテンダーやジン愛好家から支持されています。

この独特の風味は、一般的なジンとは一線を画す製造方法から生まれます。

その理由は、厳選された10種類のボタニカル(植物由来の香料)と、独自の「ヴェイパー・インフュージョン」製法にあります。

ヴェイパー・インフュージョン製法とは

多くのジンは、スピリッツ(蒸留酒)にボタニカルを直接浸漬して風味を抽出します。

一方、ボンベイサファイヤは、加熱して蒸気となったスピリッツを、穴の空いた銅製のバスケットに収められたボタニカルに通過させて、その香りだけを吸収させるのです。

この製法により、ボタニカルの雑味や苦味を抑え、繊細で華やかな香りだけをジンに溶け込ませることが可能になります。

10種類のボタニカル

ボンベイサファイヤに使われるボタニカルは、世界中から厳選された10種類です。

これらが複雑に重なり合うことで、奥行きのある味わいを生み出しています。

ボタニカルの種類風味の特徴
ジュニパーベリージンの核となるウッディでスパイシーな香り
レモンピール爽やかな柑橘系の香り
コリアンダーシードスパイシーさと柑橘系のニュアンス
アンジェリカルートドライで土のような香り、味わいをまとめる役割
オリスルートスミレの花を思わせるフローラルな香り
グレインズ・オブ・パラダイスコショウのようなスパイシーさとラベンダーの香り
クベブベリーコショウに似たスパイシーさと松のような香り
カシアバーク(桂皮)シナモンのような甘くスパイシーな香り
アーモンドオイリーさとナッツの風味、口当たりをまろやかにする
リコリス(甘草)独特の甘みとスパイシーさ

なお、アルコール度数は公式サイトによると47度とされています。

ジンは蒸留酒であり、一般的に糖質は含まれていないといわれていますが、正確なカロリーや成分については公式サイトなどでご確認ください。

ストレートはまずい?美味しい飲み方のコツ

ストレートはまずい?美味しい飲み方のコツ

ボンベイサファイヤをストレートで飲んで「まずい」と感じた経験がある方もいるかもしれません。

しかし、それは多くの場合、飲み方に原因があると考えられます。

アルコール度数が47度と高いため、常温のままストレートで飲むと、アルコールの刺激を強く感じてしまうのです。

ここでは、ボンベイサファイヤ本来の華やかな香りと味わいをストレートで楽しむための、美味しい飲み方のコツを3つ紹介します。

パーシャルショットで楽しむ

最もおすすめなのが、ボトルごと冷凍庫で冷やして飲む「パーシャルショット」というスタイルです。

ボンベイサファイヤはアルコール度数が高いため、家庭用の冷凍庫では凍りません。

キンキンに冷やすことでアルコールの刺激が和らぎ、口当たりがとろりとして驚くほど飲みやすくなります。

味わいも、よりクリーンでスムースに感じられるでしょう。

ロックスタイルでゆっくり味わう

大きめの氷を入れたグラスに注ぐロックスタイルも定番です。

氷がゆっくりと溶けることでアルコール度数が少しずつ下がり、味わいの変化を楽しめます。

時間の経過とともにボタニカルの香りが開いていく様子を感じるのも、ロックならではの楽しみ方です。

少量の加水で香りを引き出す

ウイスキーの飲み方である「トワイスアップ」のように、常温のボンベイサファイヤに同量の常温の水を加える方法も有効です。

加水することで香りの分子が揮発しやすくなり、閉じ込められていた華やかなアロマが一気に開花します。

ただし、水の量が多すぎると味わいがぼやけてしまうため、少量から試すのがよいでしょう。

定番ジントニックの度数はどのくらい?

定番ジントニックの度数はどのくらい?

ジンのカクテルとして最も有名なジントニックですが、そのアルコール度数は一般的に9〜12度前後です。

これは一般的なビール(約5度)や缶チューハイ(3〜9度)と比較すると、やや高めといえるでしょう。

この度数は、以下の計算式で算出できます。

アルコール飲料の量(ml) × アルコール度数 ÷ (アルコール飲料の量 + 割材の量) = カクテルの度数

例えば、ボンベイサファイヤ(47度)を30ml、トニックウォーターを120mlでジントニックを作った場合、以下のようになります。

30ml × 0.47 ÷ (30ml + 120ml) ≒ 9.4度

ジントニックはライムの爽やかさとトニックウォーターの甘みで非常に飲みやすいカクテルですが、気づかないうちに酔いが回ってしまう可能性もあります。

ご自身のペースでゆっくりと楽しむことを心がけましょう。

簡単でおすすめの飲み方はある?

簡単でおすすめの飲み方はある?

ボンベイサファイヤを最も手軽に、そして美味しく楽しむのであれば「ジンソーダ」がおすすめです。

作り方が非常に簡単で、用意するものが少ないため、自宅でカクテルを初めて作る方にもぴったりの飲み方といえます。

ジンソーダの最大の魅力は、ボンベイサファイヤが持つボタニカル由来の繊細な香りと、クリアな味わいをダイレクトに感じられる点です。

甘みのあるトニックウォーターとは異なり、ソーダ(炭酸水)で割るため、よりドライで爽快な飲み口になります。

食事との相性も抜群で、特に揚げ物や肉料理など、脂っこい食事をさっぱりとさせてくれるでしょう。

作り方はとてもシンプルです。

  1. グラスに氷をたっぷりと入れる
  2. ボンベイサファイヤを30ml注ぎ、軽く混ぜて冷やす
  3. ソーダを120ml、氷に当てないように静かに注ぐ
  4. 炭酸が抜けないよう、マドラーで縦に一度だけ混ぜる
  5. お好みでカットしたライムやレモンを搾り入れると、より一層爽やかさが増します。

基本のソーダ割りとソーダ割りの割合

基本のソーダ割りとソーダ割りの割合

前述の通り、ジンソーダは非常にシンプルなカクテルですが、ジンとソーダの割合を変えるだけで味わいの印象が大きく変わります。

自分好みの味を見つけるのも楽しみの一つです。

一般的に、最もバランスが良いとされる黄金比は「ジン1:ソーダ4」です。

この割合は、ジンの華やかな風味とソーダの爽快感を両立させ、食事にも合わせやすい万能なバランスといえます。

ただ、これはあくまで基本です。

お好みに合わせて割合を調整してみましょう。

割合(ジン:ソーダ)味わいの特徴おすすめのシーン
1 : 3ジンの風味が際立つ、しっかりとした味わい。ジンの香りをじっくり楽しみたい時。食前酒として。
1 : 4(黄金比)バランスが良く、爽快で飲みやすい。食中酒として。どんなシーンにもマッチする。
1 : 5アルコール感が優しく、ゴクゴク飲める軽快さ。喉が渇いた時。お風呂上がりなどリラックスタイムに。

この比率を基準に、その日の気分や合わせる食事によって、あなただけのベストな割合を見つけてみてください。

アレンジ色々!ボンベイサファイヤの飲み方

アレンジ色々!ボンベイサファイヤの飲み方
  • サファイアジンは何で割る?人気の割り方
  • オレンジジュースで割るフルーティーな味
  • ジンジャーエールで作る爽快カクテル
  • コーラで割るときの注意点とは?
  • 自宅で楽しむ本格レモンサワーの作り方

サファイアジンは何で割る?人気の割り方

サファイアジンは何で割る?人気の割り方

ボンベイサファイヤは、そのクリーンでバランスの取れた味わいから、非常に多くの割り材と相性が良いのが魅力です。

何で割るかによって全く異なる表情を見せてくれるため、アレンジの幅は無限大といえるでしょう。

カクテル作りの基本は「ビルド」という技法です。

これは、シェイカーを使わずに、材料を直接グラスに注いで作る最もシンプルな方法を指します。

ポイントは、先にグラスと氷をしっかりと冷やしておくことと、炭酸飲料を注ぐ際は氷に当てず、炭酸が抜けないように静かに注ぐことです。

人気の割り方としては、これまで紹介したソーダやトニックウォーターのほか、以下のようなものが挙げられます。

  • ジュース系
    オレンジ、グレープフルーツ、パイナップルなど
  • 炭酸飲料系
    ジンジャーエール、コーラなど
  • お茶系
    緑茶、紅茶、ウーロン茶など

ここでは、特に人気の高い割り材を使ったカクテルを紹介していきます。

オレンジジュースで割るフルーティーな味

オレンジジュースで割るフルーティーな味

ボンベイサファイヤをオレンジジュースで割ると、「オレンジ・ブロッサム」という有名なカクテルになります。

ジンの爽やかなボタニカルの香りと、オレンジのフレッシュな甘酸っぱさが見事に調和した、非常に飲みやすいカクテルです。

作り方は簡単で、氷を入れたグラスにボンベイサファイヤとオレンジジュースを注いで軽く混ぜるだけ。

おすすめの割合は「ジン1:オレンジジュース3」ですが、お好みで調整してください。

より美味しく作るコツは、100%果汁のオレンジジュースを使うことです。

生のオレンジを搾れば、格別の味わいになります。

見た目も鮮やかで、おもてなしの一杯としても喜ばれるでしょう。

ジンジャーエールで作る爽快カクテル

ジンジャーエールで作る爽快カクテル

ジンジャーエールで割るカクテルは「ジン・バック」と呼ばれ、バーでも定番の人気メニューです。

ボンベイサファイヤのクリアな味わいに、ジンジャーエールの持つ独特の甘みとショウガのスパイシーさが加わり、爽快でありながらも奥行きのある味わいを楽しめます。

割合は「ジン1:ジンジャーエール3〜4」がおすすめです。

最後にカットライムを搾り入れるのが本格的なスタイルで、柑橘の酸味が全体の味を引き締めてくれます。

ジンジャーエールには、ウィルキンソンのような辛口タイプと、カナダドライのような甘口タイプがあります。

キリっとした刺激が欲しい場合は辛口を、よりマイルドな飲み口がお好みの場合は甘口を選ぶと、同じカクテルでも違った印象を楽しめます。

コーラで割るときの注意点とは?

コーラで割るときの注意点とは?

ボンベイサファイヤをコーラで割る「ジン・コーク」も、手軽に試せる飲み方の一つです。

コーラの甘さと独特のスパイス感がジンの風味と混ざり合い、新鮮な驚きのある味わいになります。

割合は「ジン1:コーラ4」程度が一般的です。

ただし、この組み合わせには一つ注意点があります。

それは、コーラの風味が非常に強いため、ボンベイサファイヤが持つ繊細で華やかなボタニカルの香りが感じにくくなってしまう可能性があることです。

もちろん、これは好みの問題であり、ジン・コークならではの味わいも魅力的です。

ボンベイサファイヤの風味をしっかりと感じたい場合はソーダ割りやジントニックを選び、いつもと違った刺激的な味を試したい場合にジン・コークを選択するなど、気分によって使い分けるのが良いでしょう。

自宅で楽しむ本格レモンサワーの作り方

自宅で楽しむ本格レモンサワーの作り方

ボンベイサファイヤを使えば、いつものレモンサワーを格段に美味しくアップグレードさせることができます。

ジンの華やかな香りが加わることで、単なるサワーではなく、洗練されたカクテルとしての味わいが生まれるのです。

ここでは、ひと手間かけて作る本格的なレモンサワーのレシピを紹介します。

材料

  • ボンベイサファイヤ:30ml
  • 生のレモン:1/2個
  • ガムシロップ(または砂糖):5ml〜10ml(小さじ1〜2杯)
  • ソーダ(炭酸水):110ml
  • 氷:適量

作り方

  1. グラスに、搾った生のレモン果汁とガムシロップ、ボンベイサファイヤを入れます。
  2. マドラーでよく混ぜ合わせ、シロップを完全に溶かします。この工程が「ステア」です。
  3. グラスいっぱいに氷を入れ、再度軽くステアして全体を冷やします。
  4. ソーダを氷に当てないように、グラスの縁から静かに注ぎ入れます。
  5. 炭酸が抜けないよう、マドラーをグラスの底から一度持ち上げるように、縦に軽く混ぜて完成です。

生のレモンを使うこと、そして甘さをご自身で調整することが、美味しさの秘訣です。

自分に合うボンベイサファイヤの飲み方を見つけよう

自分に合うボンベイサファイヤの飲み方を見つけよう
  • ボンベイサファイヤは華やかな香りのジン
  • ヴェイパーインフュージョン製法が特徴
  • ストレートなら冷凍庫で冷やすと飲みやすい
  • まずいと感じたら割り方を試すのがおすすめ
  • 最も簡単なのはジンソーダ
  • 黄金比はジン1対ソーダ4が基本
  • ジントニックの度数は約9度前後
  • オレンジジュース割りはオレンジブロッサム
  • ジンジャーエール割りはジンバック
  • コーラ割りはジンの風味が負けやすい
  • レモンサワーは生レモンで格段に美味しくなる
  • ビルドは氷とグラスを冷やすのがコツ
  • ステアは混ぜすぎないことが重要
  • 様々な割り材で自分だけの味を探求できる
  • まずは基本の飲み方から試してみる
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